伊勢志摩さいこう会
伊勢市内の広域的かつ長期的な景観形成に向けた、
伝統的町家の様式を継承した21世紀型住宅の創案」
① 現在の伊勢町家についての調査
伊勢町家について、文化・歴史的価値や分布を含めた現状を調査し、その特徴などをまとめた。現存する伊勢地域の町家を調査カルテに基づき調査し、町家マップを作成するとともに、既存調査資料とを融合、データを一元化し、歴史的背景についても考察した。
中島地区、大湊地区、二見地区、小俣地区、田丸地区、明和地区
② 伊勢町家(背景、特徴、学ぶ点、改善点)の抽出
上記調査結果を踏まえ、現在の伊勢町家の特徴を屋根瓦 、大きな破風、張り出し南張囲い、刻み囲い、玄関軒、雁木、大庇、出格子、生成りと塗装、開放的プランなどのデザイン上の課題と、防災、温熱環境の確保や、地産地消などの施工法、材料の地産地消の課題として捉え、学ぶべき点、改善すべき点について整理。
③ 21世紀型伊勢町家のいえづくり・まちづくりのキーワードの提案(創案)
・伊勢町家に学ぶと共に、木のまちのイメージ・伊勢の文化との関連付けを行い、【伊勢
町家のかたち、環境との共生、安全安心、長寿命・サスティナブル】と、4つのキーワ
ードに整理(意味づけ、定義づけ、位置づけ)し、21世紀型伊勢町家の基本スタンス
を定めるとともに、ディテールの提案を行った。
・21世紀型の伊勢町家の住まい・建築物の具体例として、複数パターンの新築モデル例、既存ビルの修景例、及び町家(空き家)を居住用に改装した実例を取材し提示。
④ 21世紀型伊勢町家住宅モデルを広げるための活動
・本提案の魅力の市民への伝え方について、住まい手、施主の立場からの課題の提示。
・広報、周知活動